「丁寧に扱ってもらわないっていうのが、僕の中では一番の理想なんですよ」
4日にあった本拠シカゴでの開幕戦の後。
自己最長の八回途中を投げて1失点で白星を挙げたカブスの今永昇太(31)は、そんな風に切り出した。
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この日、七回を終えて球数は86球。八回の先頭打者を一ゴロに仕留めてマウンドを降りた。
降板に際して、監督とどんなやり取りがあったかを聞かれたときだ。
「(7回1失点だった)前回は、六回の終わりに監督に『Trust me(私を信じて)』って言ったんです」
「今回は、六回か七回の終わりに『Please,trust me』って言いました。しっかり丁寧に」
続投を志願した理由を明かす。
「やっぱり監督も、僕が日本人ということもあると思うんですけど、球数を管理して、すごく配慮してもらっているんですよ」
「でもそうではなくて、ある程度強引に引っ張る(続投させる)とか日本では結構あるじゃないですか」「アメリカでもそういう風に扱ってもらいたいし、それが一番の選手冥利(みょうり)に尽きると思うんですよね」
プロ野球・DeNA時代は長…