国の重要無形民俗文化財「壬生(みぶ)狂言」が29日、壬生寺(京都市中京区)で始まった。700年を超す歴史があるとされるユーモラスな仏教無言劇。5月5日まで。
鎌倉時代に仏の教えをわかりやすく説こうと始まったとされる。仮面をつけた演者たちがせりふなしで、勧善懲悪や因果応報などを伝える。
この日、上演された「炮烙割(ほうらくわり)」では、ずるをした炮烙(素焼きの土鍋)売りの仕返しに、鞨鼓(かっこ)(太鼓)売りが大量の炮烙を舞台から次々と落とした。「ガッシャーン」という音とともに観客から歓声が上がった。
鑑賞料は大人1千円、中高生500円、小学生以下無料。問い合わせは壬生寺(075・841・3381)。