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パリで2024年7月7日、演説するアタル首相=ロイター
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 フランスのアタル首相が7日夜、辞意を表明した。この日実施されたフランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票で、与党連合が解散前に持っていた250議席を大幅に減らす見通しになったことを受け、決断した。8日午前にマクロン大統領に辞表を提出するという。

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 アタル氏は午後9時過ぎ、パリ中心部の首相府で演説。解散総選挙を決めたマクロン氏の決断について「この解散は私が選んだものではない。私は従うことを拒否した」と指摘。「我が国は前例のない政治状況を経験している」と危機感を語った。

 今回の総選挙は、6月上旬の欧州議会選で、与党連合が極右の流れをくむ右翼「国民連合(RN)」に歴史的大敗を喫したことを受け、マクロン氏が実施を決めた。

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