仏自動車大手ルノーの最高経営責任者(CEO)に就任するフランソワ・プロボ氏=同社提供

 仏自動車大手ルノーは30日、7月中旬に退任したルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)の後任に、調達や他社との提携などを担当する同社幹部のフランソワ・プロボ氏(57)を31日付で昇格させる人事を発表した。同社関係者によると、日産自動車との出資比率の見直しや協業の検討を主導するなど、日産との関係も深いという。

 プロボ氏は仏経済・財務省での勤務や仏国防省のアドバイザーを経て、2002年にルノーに入社。ロシアや韓国、中国の事業を幹部として率いたほか、23年からはグループの調達や提携、広報担当の責任者を務めている。中国自動車大手、浙江吉利控股集団とのブラジルでの生産・販売の提携などを中心になって取りまとめたという。

 5年間CEOを務めたデメオ氏は、グッチなどを抱える仏高級ブランド大手「ケリング」のCEOに就任するため7月中旬に退任し、ルノーは後任の選定を進めていた。

 ルノーは31日に発表する1…

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