加藤勝信財務相とベッセント米財務長官の会談が、24日にも開かれる見込みだ。ベッセント氏は、関税交渉の一要素として「為替」を挙げており、トランプ米大統領が望むドル安円高方向への誘導に向け、何らかの要求をする可能性も取りざたされる。ただ、ベッセント氏は伝統的な「強いドル」政策を支持する考えも見せており、どのような姿勢で臨むかが注目される。
「容認できないのは、二国間関係において、他国が通貨を安くしようとしていることだ」
ベッセント氏は3月、米経済テレビCNBCのインタビューでこう話した。通貨が安い方が、輸出には有利になる。トランプ氏は、貿易相手国が為替を操作しているとたびたび主張し、日本も名指しして円を切り下げてはならないなどと発言してきた。ベッセント氏も歩調を合わせたように見える。
日本との関税の交渉役に指名…