須江航監督

 宮城代表の仙台育英は14日の第1試合(午前8時試合開始予定)で島根代表の開星と対戦する。仙台育英の須江航、開星の野々村直通の両監督にお互いの印象などを聞いた。紙上対談の形で紹介する。

 ――1回戦を振り返って。

 須江 久しぶりの甲子園なので、緊張して硬くなるかなと思ったが、堂々とプレーしてくれて頼もしかった。初戦でミスも出たが、想定していたよりは良いプレーができた。

 野々村 タイブレークは初体験。「なるようになれ」という感じで見ていたが、うまい具合に先頭打者から三振を取ってくれた。その後はきちっと併殺を取り、驚くべき守りだった。

 ――相手チームの印象は。

 須江 攻守のバランスが良いチーム。バッティングだけでなくしっかり守れる。プレーに迷いがなく、しっかり練習されていると感じる。

 野々村 いい選手が集まっていて、うちから見たらエリート。大横綱ですよ。

 ――警戒する選手は。

 須江 ショートで、途中からマウンドに上がる持田聖純選手は、恐らく中国地方でも屈指の選手。ポテンシャルがあり、攻守の中心だ。投手陣は、篠田秀斗選手が強い球で押してくる。松浦愛珠選手と持田選手はコンビネーションが特徴。特に松浦選手は縦のカーブがとても良く、空振りを取れるカーブを投げられるピッチャーだ。

 野々村 いつもだけど、私は相手投手が左腕なのか、右腕なのか、直球の速さはどれぐらいか、変化球は多いのか、その程度しか見ない。仙台育英は140キロ台を投げる投手がなんぼでもいる。桁が違う。

 ――思い描く試合展開は。

 須江 うちが誰を先発させるかにもよるが、3点から5点くらいの試合になるのではないか。3点くらいに抑えることができたら勝機がある。

 野々村 戦う姿勢として、良い試合をするということ。選手たちには「相手の懐に入らないとだめだよ」と言っている。

 ――次戦への意気込みを。

 須江 リードされていても僅差(きんさ)でついていく必要がある。ホームランや長打でなく、丁寧に一つずつプレーすることが大切だ。

 野々村 勝ち負けではなく、諦めず、島根大会からやってきた自分たちの野球ができたら満足だ。

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