(17日、第107回全国高校野球選手権大会3回戦 仙台育英―沖縄尚学)
3年ぶりの全国制覇を狙う仙台育英(宮城)の強さを支えるのは、メンバー外の部員によるデータ分析班だ。
その要を担うのは広瀬敦晟(としあき)(3年)だ。
14日にあった開星(島根)との甲子園大会2回戦。開星の先発投手は、普段は遊撃を守る背番号「6」の持田聖純(3年)だった。
試合前、広瀬はチームメートに「野手ピッチャーだから、(スタミナが落ちる)後半が勝負だよ」と助言していた。
実際に、投球数が80球を超えた六回に2本の長短打などで2点を加点するなどし、突き放した。
「めっちゃ強い印象のチームでも、データをじっくり見たら、こういうところにチャンスがあるんじゃないかっていうのが見えてくる」
「日本一になりたい」と思って、仙台育英に入学した。守備位置は捕手だったが、メンバー入りはできなかった。「ポジション柄、分析するのは好き。がんばった分、仲間が打ったり結果を残したりすると、役に立ったかなとうれしくなる」
捕手としての経験を買われ…