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大阪朝鮮高級学校、同志社大学出身の南紀成主将。しなやかな走りで準決勝では2トライをマークした。えんじと白のジャージーは、全国高校大会(花園)に11回出場の大阪朝鮮と同じだ=2025年2月2日午後2時30分、大阪市鶴見区の鶴見緑地球技場、渋谷正章撮影
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 ラグビーのクラブ日本一を決める第32回全国クラブ大会で、近畿代表の千里馬(チョルリマ)クラブ(大阪府東大阪市)が16日、東日本代表の北海道バーバリアンズとの決勝(埼玉・熊谷ラグビー場)に臨む。朝鮮半島にルーツがある選手の集まりだったが、日々の忙しさからメンバーが減少し、低迷。近年は国籍を問わず門戸を広げ、再起を図ってきた。悲願の初優勝をつかみとるか。

 2日、大阪市の鶴見緑地球技場であった準決勝。千里馬クラブは宇都宮VOLT’S(東日本代表)に41―20で勝ち、2年ぶり4度目の決勝進出を決めた。李賢祉(リヒョンジ)監督(38)は「今季のベストゲーム。試合を重ねるごとに調子が上向いている」と手ごたえを語った。

 高校ラグビー界の強豪として知られる大阪朝鮮高級学校のOBチームとして1980年に発足した。クラブ名には「一日に千里を走る伝説の馬のように、大きく羽ばたく」という思いが込められている。93年に始まった全国クラブ大会には第1回から13大会連続で出場した。

大阪朝鮮高級学校OBチームからかじを切り復活

 ところが、家庭や仕事の事情…

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