2023年夏の土砂崩れで通行禁止となっている滋賀・岐阜県境の伊吹山(標高1377メートル)の登山道の再開が、数年先の見通しとなった。登山道の復旧は今夏に終わるが、25年度から斜面全体で土砂災害の抜本対策工事が始まり、資材運搬の作業道に使うため。25年度から10年間続く抜本対策工事の進捗(しんちょく)を見て、安全が確保できた時点で再開を検討する。
保全対策に向けた滋賀県と地元・米原市の合同会議が21日あり、登山道の復旧直後の再開は難しいことを確認した。
登山道は23年7月の豪雨で広範囲に崩れ、通行止めとなった。24年7月の豪雨では土石流が3度発生。民家約20戸に土砂が流入し、登山道の崩壊箇所も更に広がった。
県は昨年9月までに集落上流の谷筋で、鉄枠に石を詰めた土石流ガード5基や鋼製ワイヤネット2基を新設するなどの緊急対策を実施した。
抜本対策として、28年度ま…