静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑を調査する市議会の調査特別委員会(百条委員会)が29日にあり、田久保氏の知人が「(田久保氏から)大学を卒業していない」と2回聞いたと証言した。これまで田久保氏は「大学を卒業したという認識だった」と説明してきたが、この日の証言は田久保氏の主張を覆し、故意に学歴を偽った可能性を示すものとなる。
証言した知人は、田久保氏とともに市民運動に携わった。2017~18年にかけて田久保氏から2回にわたって東洋大学を卒業していないという事実を打ち明けられたという。田久保氏が自宅で経営していたカフェで開かれた懇親会の席上、田久保氏から「アルバイトに夢中になって大学には行かなくなった」と聞いたという。
また、別の日には、田久保氏との電話で「卒業はしていないけれど、(卒業式後の)飲み会には朝まで参加した」とも聞いたと証言。この知人は田久保氏と世代が近く、「バブルで浮かれた時代だったので、ありそうな話だなと思った」という。
田久保氏が5月の市長選に立候補した際の最終学歴を東洋大卒としたことについて、「うそを重ねて(大卒が)彼女のスタンダードになったのだな」と感じたという。証人として百条委で証言したのは、「行政の長として市政に責任を負わないことを疑問に思ったから」と話した。
議長「議会も覚悟を決めねばならない」
百条委は、田久保氏が拒否し…