Smiley face

伊藤匠叡王「幸先の悪いスタート」と笑顔、挑戦者・斎藤慎太郎八段「自宅がおかし祭りで幸せです」と笑顔【第10期将棋叡王戦】=北野新太撮影

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前夜祭で花束を贈られた斎藤慎太郎八段(左)と伊藤匠叡王=2025年4月2日午後7時20分、名古屋市、北野新太撮影

 あの難解な詰将棋の印象は――。将棋の伊藤匠(たくみ)叡王(えいおう)(22)に斎藤慎太郎八段(31)が挑戦する第10期叡王戦五番勝負が3日、名古屋市で開幕する。藤井聡太名人・竜王(22)=王位・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ七冠=が出場しないタイトル戦は3年ぶり。第1局を控えた両者は2日、同市入りして会見や前夜祭に臨んだ。

 昨期は八冠を独占中だった藤井叡王に伊藤七段(いずれも当時)が挑み、3勝2敗で初タイトルを奪取。現在、タイトル戦登場29回で獲得28期を重ねてきた藤井にとって唯一の失冠となっている。

 初防衛戦に臨む伊藤は「久しぶりのタイトル戦で緊張感が高まっている状況です。斎藤八段は一手一手丁寧に指される印象で、非常に正統派の将棋。久しぶりの大きい舞台での対局でどういう将棋を指せるのか楽しみもありつつ、不安もありつつといった心境です」と思いを明かした。

 2018年に王座を獲得した斎藤は、22年の名人戦以来3年ぶりのタイトル戦となる。「タイトル戦に出たからには奪取という結果はもちろん目指す地点ですが、力むことが今までよくなかった。目の前の一局に全力を尽くします。伊藤叡王は攻めも受けもバランスが良く、研究の深い棋士。(今期の)スタートダッシュをどう切れるか、早速勝負どころで始まるなと。いつも以上に頑張りたいです」

 実は、陰の「前哨戦」が3月…

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