桐生市立商業高校弓道部の練習風景。手前が男子個人で49年ぶりにインターハイに出場する赤石眞音さん=群馬県桐生市

 この夏、桐生市立商業高校(群馬県桐生市)の弓道部が、49年ぶりに男子個人で全国高校総体(インターハイ)に出場する。数年前、男子の新入部員はゼロだった。どうすれば状況を変えられるのか。考えた末の結論は、部活動のあり方を根本的に見直すことだった。

 海の日の7月21日、同校の弓道場では1、2年生を中心に約20人の男女部員が練習していた。これは全部員の約半分。残りの部員は、祝日で休みだ。

 祝日に全員で練習しないのには、理由がある。

 弓道部顧問の中西岳教諭(46)が同校に赴任して2年目の2022年4月、ショックな出来事があった。男子の入部希望者が1人もいなかったのだ。「本気で対策を考えないとまずいと思いました」

 なぜ誰も興味を示してくれな…

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