初の東北大会出場を決めた秋田南高中等部の吹奏楽部員ら=2024年8月3日、秋田市、滝沢隆史撮影

 全国大会出場32回を誇る秋田県立秋田南高(秋田市)と、2016年開校の一貫校で東北大会初出場の同高中等部。伝統の「魔曲」を解禁し、全国大会ダブル出場を狙う。

 2団体は課題曲も自由曲も「同じ」曲で勝負する。課題曲は「風がきらめくとき」(近藤礼隆作曲)を選択。自由曲の「竹取物語」(三善晃作曲)は、秋田南高が節目で3度演奏して全国大会に出場した「財産」ともいえる楽曲だ。

 初めて披露したのは1994年。秋田南高顧問で同校卒の奥山昇教諭(47)が高校3年のとき。2度目は奥山教諭が同校の顧問に就いた2015年、3度目がコロナ禍で音楽づくりに苦心した21年と続く。

 演奏した94年は6年ぶりに、15年は3年ぶりに全国大会に返り咲いた。21年もコロナ禍で多くのメンバーを欠く中、少ない練習時間で持ち味を発揮し、全国大会に出場した。奥山教諭は、(高校野球で球場の雰囲気を一変させて勝利を呼び込む)「魔曲」と呼ぶ。

同じ曲で選んだことで、相乗効果もありました。

 今回演奏するのは、新たに依…

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