サッカーJ1アルビレックス新潟は23日、樹森大介監督(47)の契約を解除したと発表した。後任の新監督にはコーチだった入江徹氏(47)が就いた。樹森氏は「新潟史上最高へ」を目標に今季から指揮を執ったが、チームはリーグ20チーム中18位と降格圏(下位3チーム)にとどまっている。
発表によると、契約解除は22日付。前日には敵地でアビスパ福岡戦に3対2で敗れ、今季4勝7分9敗となっていた。
樹森氏は3季を指揮した松橋力蔵・現FC東京監督に代わり、J2水戸ホーリーホックのコーチから起用された。樹森氏はチームを通じ「勝利を積み上げることができず、本当に申し訳ない」とコメントした。
「力を貸してほしい」言葉詰まらせる入江氏
23日に報道陣の取材に応じた入江新監督は「県民がこれだけ応援してくれるのは地方としては珍しい。日本のトップのレベルにいなければならない」とJ1残留への思いを述べた。さらに、言葉を詰まらせながら「絶対落とせない。力を貸してほしいと選手たちに話した」と語った。
アルビが得意としてきた、ゴールキーパーからパスをつないで前進する「ビルドアップ」戦術については「今までやってきたことは変えない。自分たちの武器をさらに良くしたい」と明言した。寺川能人強化部長、中野幸夫社長も同席し、樹森氏について「リーダーシップで少し弱い部分があった」と明かし、メンタル面などでの入江新監督への期待感を示した。