「佐渡島(さど)の金山」の朝鮮半島出身者を含む全労働者のための追悼行事を、日本側が13日に開催する方向で調整していることが日韓外交関係者への取材でわかった。韓国側は、昨年に続いて「追悼の辞」の内容が不十分だとの姿勢を崩しておらず、不参加の可能性があるという。
佐渡島の金山は昨年7月に世界遺産登録され、同11月に追悼行事が開催された。「強制労働被害の現場」だとして登録に反発していた韓国側が、朝鮮半島出身者を含む全労働者の追悼行事を毎年開くことなどで受け入れた経緯がある。
だが昨年は韓国側が、日本側の対応について不十分だとして参加せず、現地で独自の追悼行事を開いた。今年も、日韓両政府は調整を続けてきたが、韓国側は「日本の対応は期待する水準にはない」(韓国政府関係者)として独自行事を開催する可能性が高いという。