2029年開学をめざす県立大をめぐり、佐賀県は14日、現時点で取りまとめた教育の方針などを公表した。養成をめざす人材として、「チェンジ・メーカー」を掲げた。不確実性を増す時代の中、起業家精神を持ってチャレンジし、変革をもたらす人材を佐賀で育てたいという。
大学に義務づけられる三つの方針(ポリシー)も整理。「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」では、「理論と実践の循環型の学び」と「ゼミ中心の少人数の学び」を基本とし、県全体をフィールドとした課題解決型学習を行うと記した。
「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」では、入試の方向性を示した。多様な学生を受け入れるため、一般選抜や学校推薦型選抜などをバランス良く組み合わせ、県内の全高校に指定校推薦枠を設けることを検討するとしている。
初代学長に予定される山口和範・立教大教授らの専門家チームなどが議論してきた。山口祥義知事は報道陣に対し、取りまとめ内容について「意欲的なものになった」と述べた。