高松市中心部のアーケード商店街などに多彩な演奏が響く音楽イベント「高松ミュージックブルーフェス」が今年も5月4、5両日に開催される。15周年の節目となるのを前に、創始者であり、企画、運営を担う一般社団法人「街角に音楽を@香川」の代表理事、鹿庭(かにわ)弘百さん(69)に思いを聞いた。
――音楽にいつごろから興味をもったのですか
実家は丸亀町商店街にあった老舗かばん店です。中学時代から音楽が好きで、立教高校(埼玉県)に進学したとき、同級生だった佐野元春とバンドを組んだこともあります。大学卒業後、東京でCMの仕事を経てレコード会社で高橋幸宏のレーベルを立ち上げたり、大規模イベント「夢工場」に関わったりしました。
――高松に戻ったのはなぜですか
かばん店を継いでいた兄が亡…