東京都足立区は6日、区立小学校の体育館の床の木片がクラブ活動中の児童の尻に刺さり、けがをする事故が昨年末にあったと発表した。その後の点検で床に数十カ所の傷が確認され、式典などを除いて体育館の使用を禁止している。
区によると、12月26日夕、体育館でダンスをしていた児童が床で尻を擦った際、床からはがれた長さ7センチ、幅6ミリほどの木片が4センチほど刺さった。児童は出血し、病院で傷口を縫ったという。体育館は築10年で、木片がはがれた原因は調査中としている。
区が点検したところ、この体育館では床にへこみなどの傷が数十カ所確認された。区は7日までに区立の全小中学校(101校)で調査し、危険が確認されれば修繕するとしている。
同区では小学校の教室で施工不良があり、昨年11月に天井が落下。その後の点検で、計6校13教室で落下の危険性が確認されていた。