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白石雅彦さん著「『ウルトラマンレオ』の出発」(双葉社)

 「セブン」で終わりかな、「新マン」までかな、などと思っていましたがついに「レオ」の番までたどりつきました。円谷プロダクションの特撮番組を映画研究家・脚本家・映画監督の白石雅彦さんが1作1冊で振り返る入魂のドキュメンタリーシリーズの第8弾「『ウルトラマンレオ』の出発(たびだち)」(双葉社)が「レオ」放送開始50周年の今年9月に出まして、白石さんとアニメ・特撮研究家の氷川竜介さんによる刊行記念トークイベントが東京都内で先月開かれました。司会は批評家の切通理作さん。

 切通さん「牧歌的だった『ウルトラマンタロウ』から『レオ』で急にシリアスになって、割と好きで見ていましたけど、必殺技の特訓が無くなってしまったとき離れちゃいましたね」

 白石さん「レオが毎週必殺技を作るというのは星飛雄馬が毎週『大リーグボール』を生み出すみたいなもので、それを続けるのはつらい。俺はスポ根が嫌いだったから、もうブームは終わっているのに何で?と思った」

 氷川さん「(1974年9月まで放送の)『侍ジャイアンツ』があったから、まだブームの残り香くらいはありましたかね」

 切通さん「スポ根にはライバルが必要なのに『レオ』にそれがなかった、と白石さんが本の中で指摘しているのにはうなずきました。レオの弟アストラをライバルにするという話にしていたら(38・39話の)レオ兄弟とウルトラ兄弟の対決なんてもっと盛り上がったのでは」

 愉快なお話を聞きつつ「はて…

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