悩みのるつぼ 相談者(30代女性)
子どもの頃から絵や漫画、小説など創作の分野で活動したいと思っていました。一度理工学部に入学したのですが、夢を追って貧乏になるのは嫌だと思い、医師の父に「医師になり、その傍ら創作したら」と勧められました。
医学部に入ると、意外にも楽しく、成績も優秀でした。在学中も絵に打ち込んだり、物語を書いたりはしていましたが、発表はせずでした。創作しても他人と比べて途中で諦めてしまい、ただの消費者に戻って楽しむことを繰り返した記憶があります。創作者であるより消費者である方が楽だったのです。
現在は精神科医をしていますが、最近また小説家になりたいと10万字程度の物語を書きました。まだ発表もしていませんが、他人の発行部数や知名度が高いのがうらやましくて、嫉妬で身が焼かれそうになります。
何者にもなれない、医者のままで人生が終わるのだと絶望的な気分になることもあります。自分にしか出来ない何かで早く周囲に認められないとという強迫、焦りで毎日息苦しいです。今の人生に価値があると思えない。私はどう生きればいいのでしょうか?
- 【過去の相談】介護、パワハラの果て…涙が出ない、でも泣きたい 姜尚中さんの提案
- 【過去の相談】長男の語学留学のための借金、母の私が返済すべき? 姜尚中さんは…
- 【相談の投稿方法】投稿はこちらへ
回答者 政治学者・姜尚中さん
受験で最難関のはずの医学部…