3人の料理研究家がチームを組み、「もったいない」を「おいしい」に変える試みを始めました。規格外などの理由で流通にのらない野菜などを買い取り、試行錯誤を繰り返しながら、日持ちのする食品への加工に取り組んでいます。

できあがった商品をマルシェで販売する、あすまるさんキッチンの3人。左から、ほりえさわこさん、ヤミーさん、中元千鶴さん=2022年12月、あすまるさんキッチン提供

料理研究家の技でアップサイクル

 メンバーはヤミーさん、ほりえさわこさん、中元千鶴さん。3人は、農家との交流を通じて、規格外などの理由で廃棄されている野菜の存在を知った。食材を余すことなく使い切るという料理研究家としての技量を生かしてアップサイクルできないかと、2022年7月にチームを立ち上げた。「あすまるさんキッチン」というチーム名には、アース(地球)、明日、まるごと、輪、太陽、3人、スマイル×3といった意味を込め、レシピを主に考えるほりえさん宅のキッチンを拠点に活動している。

 チームにかける思いは三者三様だ。

 ヤミーさんは「日本の食卓を支える農家を応援したい」。中元さんは「もったいないを減らしたい」とフードロス削減を目指し、ほりえさんは「みんなで楽しく作業できる場所を作りたい」と話す。

 第1弾では、埼玉県小川町の農場で収穫されずにいたヤマモモを使い、ジェラートとドリンクベースを作った。

畑から自分たちで収穫してきたヤマモモでジェラートやドリンクベースを作る=2022年8月、あすまるさんキッチン提供

 出荷を逃した野菜や果物は新…

共有
Exit mobile version