秋篠宮家の次女佳子さまは4日、東京都中央区の日本橋三越本店で始まった「第72回日本伝統工芸展」(日本工芸会、朝日新聞社など主催)を鑑賞した。佳子さまは日本工芸会の総裁を務めている。
会場には、陶芸や染織、金工など7部門545点が展示され、佳子さまは入賞した作品を中心に熱心に見て回った。自ら日本工芸会総裁賞に選んだ「硝子(がらす)重箱『織花(おりばな)』」の前では、作者の和泉香織さん(55)から説明を受けた。透明なガラスに、圧着した棒状の色ガラスを吹き入れ、鮮やかな藤棚を表現した重箱。佳子さまは「最初に見せていただいた時に、藤棚の下を歩いているような気持ちになれました」と伝え、技法や作品づくりのきっかけについて熱心に質問した。和泉さんが重箱を一段ずつ並べると「雰囲気が違いますね」と目を輝かせ、「とっても美しい魅力的な作品だと思いました」と話した。