秋篠宮ご夫妻の次女佳子さまが6月4~17日の日程で、ブラジルを公式訪問します。宮内庁担当の島康彦編集委員、特派員の河崎優子記者が、現地での交流の様子などをリポートします。
写真や動画も多数ご覧になれます
同行する朝日新聞の井手さゆりフォトグラファーが撮影した写真も多数ご覧になれます。
日本とブラジルが今年で外交関係樹立130周年を迎え、ブラジル政府から招待がありました。ブラジルには戦後、三笠宮ご夫妻をはじめ、上皇ご夫妻、天皇陛下、秋篠宮ご夫妻が訪問しています。佳子さまの姉・小室眞子さんも日本人ブラジル移住110年にあたる2018年に足を運びました。佳子さまは初めての同国訪問となります。
(時刻は日本時間)
6月4日(火)
◇成田空港を出発
佳子さまは、午後5時半すぎに成田空港を民間機で出発した。アメリカのシカゴを経由し、5日夜にサンパウロに到着。6日に開拓先没者慰霊碑での供花など、現地での日程がスタートする。
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皇室とゆかりの深い日系人との交流が各地で予定され、佳子さまは専門家に話を聞いたり、横浜市の「JICA横浜海外移住資料館」を視察したりして準備を進めた。
6月5日(木)
佳子さまはブラジルのサンパウロに到着し、市内のイビラプエラ公園にある日本移民の先人を弔う「開拓先没者慰霊碑」に花を供えた。案内人によると、佳子さまは慰霊碑で「大変な苦労があったのでしょうね」と感想を述べたという。
続いて、同じ公園内の「日本館」を訪問。1954年に日本政府とブラジル日系社会が市に寄贈した木造建築。佳子さまは桜の木を植樹し、「ぜひまた桜の咲く季節にブラジルに来たいです」と話した。案内した相良(さがら)クリスチーナさん(56)によると、佳子さまは池のコイにえさをあげながら「元気にエサを食べてくれますね」と笑顔で話していたという。