ナショナルデーの式典に登壇したウクライナ大統領の妻オレナ・ゼレンシカ氏=2025年8月5日午前11時38分、大阪市此花区、田辺拓也撮影

 大阪・関西万博で5日、ウクライナの歴史や文化を発信するナショナルデーがあった。ロシアによる侵攻が始まって約3年半が経過するなか、万博の会場内にはウクライナへの連帯を示す青と黄の同国旗が随所に掲げられた。

 公式式典には、アンドリー・シビハ外相やゼレンスキー大統領の妻オレナ・ゼレンシカ氏らが出席した。オレナ氏は代表あいさつで、国際社会からの支援に感謝を述べつつ、生命と自由を守るために戦い続けている現状を説明。「世界全体が人間性の危機に直面している」と語った。

 日本政府代表の古賀友一郎内閣府副大臣は「日本はウクライナとともにある」とあいさつした。今後、日本として「エネルギー支援や地雷除去を通じウクライナの復旧、復興を引き続き支援していく」と表明した。

 式典ではこの日のために制作された「感謝の賛歌」が初披露された。戦闘が続くウクライナ東部の「クラマトルスク」で作られた曲で、ウクライナへの支援の輪が広がる様子などを表現したという。

 この日は、ウクライナなど複数の国が共同で出展するの「コモンズC」で、戦時下の子どもたちが過ごす学校生活を追体験できるVR(拡張現実)映像の体験が行われた。6日には北欧館で戦後を見据えた経済復興をテーマにしたパネルトークなども行われる。

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