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鵜殿のヨシ原。右手に見えるのは建設中の新名神高速道路の橋脚=2025年8月25日午前9時11分、大阪府高槻市、西崎啓太朗撮影
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 大阪府高槻市が市内の淀川河川敷にあるヨシ原の保全に本腰を入れ始めた。平安時代からの伝統を持つ雅楽の縦笛「篳篥(ひちりき)」をつくるために欠かせないが、つる性植物の侵食に遭い、絶滅が懸念されるまでになっている。

「一番良い音」になるヨシ

 「雅楽と高槻とのご縁は深く、高槻市には保全の責務がある」

 8月28日の記者会見で浜田剛史市長は、9月定例議会に提出する補正予算案にヨシの保全のための雑草除去の支援費用として50万円を盛り込む方針を明らかにした。

 先立つ25日には、市に一般社団法人「雅楽協会」(東京)の小野真龍(しんりゅう)代表理事を招き、包括連携協定を結んだ。ヨシ原の保全のほか、雅楽を核とした伝統芸能文化の振興などで連携するという。

 ヨシは雅楽の「生命線」の一つとも言える。

 大陸などから伝わった舞や音…

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