日本と欧州連合(EU)の閣僚が貿易や経済安保を話し合う「日EUハイレベル経済対話」が8日、東京都内で行われた。トランプ米政権が進める相互関税など保護主義的な動きを念頭に、自由貿易体制を維持するための協力を確認した。
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会合にはEUのシェフチョビチ貿易・経済安全保障等担当委員と岩屋毅外相、武藤容治経産相が出席。冒頭、シェフチョビチ氏は「日本とEUは経済と安全保障で同様の課題に直面している」と述べ、ルールに基づく貿易の重要性を強調した。
岩屋氏は「日EUは法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するとの目標を共有している」と述べた。武藤氏は「世界で保護主義的な動きが見られる中、日EUは基本的な価値観を共有する重要なパートナーだ」と語った。
外務省によると、世界貿易機…