国際人権NGOの活動で親善大使を務めたこともある俳優のサヘル・ローズさん(39)が今年、2冊の本を出版した。世界の難民キャンプや貧困地域の現実を知り、そこで生きる子どもたちの声に多くの人が触れてほしい――。そんな思いが込められている。
イラン出身のサヘルさんは、イラン・イラク戦争のさなかに孤児となり、8歳のときに養母と来日。高校生のときから芸能活動を始めた。一方で、各国の難民キャンプや貧困地域を個人で、あるいは「難民を助ける会(AAR Japan)」、「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)」などの国際支援NGOとともに訪れ、子どもたちを支援してきた。
2冊は11月に相次ぎ出版。1冊は「これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力」(童心社)とのタイトルで、自身の生い立ちも交え、若い人たちへのメッセージをエッセーでつづっている。
「戦争孤児だった幼い自分に会いに行く気持ち」
バングラデシュではミャンマ…