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 国際人権NGOの活動で親善大使を務めたこともある俳優のサヘル・ローズさん(39)が今年、2冊の本を出版した。世界の難民キャンプや貧困地域の現実を知り、そこで生きる子どもたちの声に多くの人が触れてほしい――。そんな思いが込められている。

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シリアから逃れてきた難民のキャンプをNGO「日本イラク医療支援ネットワーク」(JIM-NET)とともに訪れ、子どもを抱き寄せるサヘル・ローズさん=2019年10月ごろ、イラク、サヘルさん提供

 イラン出身のサヘルさんは、イラン・イラク戦争のさなかに孤児となり、8歳のときに養母と来日。高校生のときから芸能活動を始めた。一方で、各国の難民キャンプや貧困地域を個人で、あるいは「難民を助ける会(AAR Japan)」、「日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)」などの国際支援NGOとともに訪れ、子どもたちを支援してきた。

 2冊は11月に相次ぎ出版。1冊は「これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力」(童心社)とのタイトルで、自身の生い立ちも交え、若い人たちへのメッセージをエッセーでつづっている。

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「Dear 16とおりのへいわへのちかい」と「これから大人になるアナタに伝えたい10のこと 自分を愛し、困難を乗りこえる力」の出版した2冊を手にするサヘル・ローズさん=2024年11月27日、東京都港区、井手さゆり撮影

「戦争孤児だった幼い自分に会いに行く気持ち」

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