俳優の遠野なぎこさん(45)が亡くなったことがわかった。遠野さんの公式ブログが17日に明らかにした。ブログでは「事故によるものであり、自死ではございません。故人は、生前も大切な愛猫のために日々懸命に生きておりました」とつづられている。

 遠野さんについては、連日更新されていたインスタグラムの投稿が6月27日を最後に途絶えていたため、心配する声が寄せられていた。

 捜査関係者によると、7月3日に遠野さんの自宅マンションを訪ねた関係者から「約束をしていたのに、インターホンに応答がない」と110番通報があり、駆けつけた警察官が、室内で死後1週間前後が経過していたとみられる遺体を発見していた。DNA型鑑定の結果、17日に遠野さん本人と判明したという。部屋は施錠されており、室内に荒らされた形跡もないことなどから、警視庁は事件性はないとみている。

 この日更新されたブログでは、「故人は俳優業に真摯(しんし)に向き合い、さまざまな困難と闘いながら、懸命に生き抜いてまいりました。その姿を、私たち親族一同、深く尊敬し、心から誇りに思っております」とし、親族からファンへの感謝が述べられていた。

 遠野さんは子役として芸能界デビュー。1999年にNHK連続テレビ小説「すずらん」でヒロインを演じた。2001年の映画「日本の黒い夏―冤罪(えんざい)」で日本映画批評家大賞新人賞を受賞。母親から虐待を受けていたこと、摂食障害を抱えていることを公表しており、自伝的小説「一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ」などの著書がある。

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