ミャンマー中部マンダレーのマンション倒壊現場で、日没後も救出にあたる隊員ら=2025年3月30日、マンダレー、笠原真撮影

 マグニチュード7.7の大地震が襲ったミャンマー中部マンダレーの被災現場では、30日の日没後も、取り残された人を1人でも助けようと、救助が続けられた。倒壊した建物から女性が運び出される瞬間に、記者が遭遇した。

 現場はマンダレー中心部のマンション「スカイビラ」。4棟のうち3棟は完全に崩壊し、残る1棟は11階建ての低層部が崩れ落ち、がれきの山になっていた。

 救助隊員によると、中にいるのは妊娠中の女性。作業は前夜から始められたものの、狭いスペースに体をはさまれるなどしていた。だが生存は確認されているといい、男性隊員は「救出には右足を切断する必要がある」という。

 女性の姉ピューピュールウィンさん(37)が目に涙をためて様子を見つめていた。妹の名はトゥートゥールウィンさん、35歳。建物の住人ではなく、ここで家事代行として働いていたという。「妹に必ずまた会いたい。きっと生きている」

 午後6時前、現場付近に救急…

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