第97回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)の選考委員会が24日開かれ、健大高崎(群馬)など出場32校が決まった。
前回初優勝を遂げた健大高崎は、2人の2年生投手のリレーで頂点をつかんだ。その1人だった左腕佐藤龍月はけがの影響で登板できない見込み。それでもなお、投手力は全国屈指と言える。
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右のエース石垣元気は速球が常時150キロを超える世代屈指の剛腕だ。昨年の春夏で甲子園のマウンドに計7試合立った経験は強みで、「勝てる投手をめざしてきた」。下重賢慎は急成長中の左腕で、秋の公式戦で30回超をわずか1失点と頼もしい。
秋の関東大会は2試合連続のコールドで勝ち進み、決勝は神宮王者の横浜と延長タイブレークの接戦を繰り広げた。
「春連覇」の目標はあえて口に出してきた。主将の加藤大成は「出場するからには狙うべき」と話し、青柳博文監督は「意識してプレッシャーに勝てないようなら夏(の甲子園出場)もない」。100年を超える大会の歴史で3校しかなし得ていない偉業に、真っ向から挑む。