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桐生第一―健大高崎 六回裏健大高崎1死一、三塁、小堀がスクイズを決めて5点目を挙げる=2025年5月4日午前11時1分、高崎城南、八木正則撮影
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 第77回春季関東地区高校野球大会群馬県予選(県高校野球連盟主催、朝日新聞前橋総局など後援)の決勝が4日、高崎市城南野球場であった。健大高崎は桐生第一に12―0で快勝し、3年連続5回目の優勝を果たした。両校は17日に茨城県で開幕する関東地区大会に出場する。

 群馬1位の健大高崎は東京2位の東海大菅生、群馬2位の桐生第一は東京1位の東亜学園と、それぞれ17日に対戦する。

健大高崎2人の代打躍動

 ◎…健大高崎が圧倒的な打力を見せた。

 健大高崎は二、三回に安打と犠打を絡め効果的に得点。四回に代打の高須賀(たかすが)天丸(そらまる)(3年)が左越えソロ本塁打を放ち、突き放した。

 普段は三塁ランナーコーチを務める高須賀は「裏方として声でチームに貢献したい」。走者に指示を出し、大声で仲間を鼓舞してきた。

 公式戦で打席に立ったのは今春の選抜大会準々決勝の花巻東(岩手)戦に続いて2回目。高めに浮いた直球を振り抜くと、打球は左翼フェンスを越えた。「なんとか結果を残したいと思っていた。でもホームランになるとは自分でも驚いた」。公式戦初安打だった。

 七回には昨年春の選抜優勝時のエースだった佐藤龍月(りゅうが)(3年)が代打に立ち、右翼に適時二塁打を放った。昨年8月末に左ひじの内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受けてリハビリを続けている。今春の選抜で公式戦に復帰し、今大会には外野手としても出場。この日は復帰後公式戦初の安打となり、「打ててうれしかった」。二塁ベース上でガッツポーズを見せた。

大技小技で着実に加点

 八回、石田雄星(2年)が右越えソロ本塁打、秋山潤琉(ういる)(3年)が左越え2ラン本塁打を放ち、計3本塁打が飛び出した。六回の小堀弘晴(3年)のスクイズなど小技も決め、着実に加点した。

 先発は今春の選抜大会でも好投した山田遼太(3年)。「うりゃっ」と声を上げながら気迫のこもった投球を見せ、4回4奪三振。

青柳監督「3年生全員が活躍」

 青柳博文監督(52)は「こんなにみんながうまくいく試合もなかなかない。実際には点差ほど力の差はない」と振り返った。「これまで出場機会のなかった3年生たちに意地を見せてもらいたい」と、今大会では記録員を含め3年生32人全員をベンチに入れ、「全員が活躍してくれた」。関東大会でも優勝を目指し、夏へと向かう。

桐生第一、好機つくるも波に乗れず

 ◎…桐生第一は二回2死から伊藤悠大(3年)、小倉颯太(そうた)(2年)、森田惺(せいは)(2年)の3連打で満塁、五回も1死一、三塁の好機をつくったが、後続を断たれ、波に乗れなかった。捕手として二盗を2度阻んだ森田は「(関東大会では)下位からでも打線をつなげていきたい」と話した。

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