児童と一緒にランニングをする健大高崎の野球部員たち=2025年5月27日午後2時11分、群馬県高崎市上大類町の高崎市立東部小学校グラウンド、中沢絢乃撮影

 群馬県高崎市の健大高崎高校硬式野球部が27日、地元の同市立東部小学校で運動教室を開いた。5、6年生計約230人が野球部員とボール投げなどをして交流した。

 健大高崎は25日に決勝があった第77回春季関東地区高校野球大会で2年ぶり4度目の優勝を果たしたばかり。この日は3年生部員20人が訪問。児童らの前でキャッチボールの手本を見せると「レーザービームだ!」と歓声が沸いた。

 少年野球チームに所属する小学6年生の浅見遥希(はるき)さん(11)は「健大高崎の選手たちはすごく大きくてたくましいなと思った。教わったことをキャッチボールや試合でも生かしていきたい」と話した。

 主将の加藤大成さん(3年)は「子供たちは元気で素直なので教えていて楽しい。野球の初心に戻れて、関東大会を終えての気持ちのリフレッシュにもなった」と話した。

 運動後は「夢に向かって」と題して、野球部員らが児童らにそれぞれの思いを語った。

 エースの石垣元気さん(3年)は「メジャーリーガーになるのが夢」「甲子園に出て全国制覇する。個人としては160キロ出すことが目標です」などと話した。

 岩花蒼空(そら)さん(3年)は「目標は、夏の大会でメンバー入りすること」「高校2年半思うようにいかないこともあったけど、諦めずに頑張ってきました。みんなもそんなときこそ、諦めずに頑張ってほしい」と語った。

 児童らからは質問も相次いだ。「キャッチャーをしていますが、どうしたらセカンドへの送球が速くなりますか」と問われると、捕手の小堀弘晴さん(3年)は「なるべく体の近くで捕って、ボールをグローブから手に握り替えるスピードを上げること」と答えた。

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