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病院の窓口に設置されているマイナ保険証のカードリーダー=東京都、藤谷和広撮影
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 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」への移行を踏まえ、12月2日に現行の健康保険証の新規発行が停止される。保険証の「廃止」まで残り1カ月ほど。だが、利用は広がっていない。

  • 現行の保険証「廃止」でどうなる? マイナ保険証の有無、年齢別では

医療現場 悩ましい対応

 「マイナ保険証の利用は、患者さんの判断に任せている。『利用しなさい』とも『しなくてもいい』とも言っていません」

 東京都中央区の「小坂こども元気クリニック」の院長、小坂和輝さん(57)は、そう口にする。

 政府は、医療機関にもマイナ保険証の利用促進を後押しするよう働きかけるが、対応は悩ましい。

 医療のデジタル化を進めていくことは理解する。集めたデータが適切に活用できれば、将来的に研究や治療に役立つことも分かる。ただ、病歴などの高度の医療情報が漏れたり、悪用されたりすることが一切ないのか懸念もある。

 クリニックの受付には、マイ…

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