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写真・図版
イメージイラスト・中田竜成

 議会を傍聴する際の服装や持ち物、禁止行為などを定めた全国都道府県議会議長会の「標準規則」が、半世紀ぶりに大幅改正された。時代に合わせ、スマートフォンでの資料検索などを可能にし、議場での禁止行為を簡略化した。これに伴い、傍聴規則を改正する議会が相次ぐ一方、改正せずに携帯電話の電源を切るよう求める議会もあり、対応が分かれている。

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 標準規則は、投票率の低下や議員のなり手不足などを背景に、女性や若者ら多様な人が議会に参加する「開かれた議会」をめざし、昨年10月に改正された。大幅に変わった規定は主に三つある。

 一つ目は、携帯電話の規定。これまでは明文化されていなかったが、新たに「携帯電話端末その他音を発する機器は、音を発しないようにすること」と定められた。

 スマートフォンの普及や議会資料のネット公開などデジタル化の流れを受けた。傍聴しながらスマホやパソコン、タブレットなどで議案書や予算案に関する資料を閲覧したり、メモをとったりできる。

 二つ目は、禁止行為の規定だ…

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