Smiley face

 農林水産省は14日、流通の目詰まりを理由とする備蓄米放出の入札で、予定していた15万トンのうちの14・2万トンが落札されたと発表した。60キロあたりの平均落札価格は2万1217円だった。落札した事業者への引き渡しは来週以降に本格化する見通しで、高騰した米価が反転するかが焦点になる。

  • 減反の欠陥「何もしてこなかったじゃないか」米価高騰、いらだつ首相

 流通するコメが不足するなか、今回の入札でおおむね予定していた数量を放出できることになる。平均落札価格は税込みにすると2万2914円で、直近1月の業者間取引価格(60キロあたり2万5927円、税込み)をやや下回った。

 江藤拓農水相は、「これだけの量が市場に出れば当然需給は一定程度改善され、消費者の方々にご理解いただける結果が生まれると期待している」と述べた。

 備蓄米は凶作に備えたもので、流通の目詰まりを理由に放出されるのは初めて。農水省は備蓄米を21万トン放出する方針で、月内に残る7万トンの入札を追加で行う。

 21万トンを放出しても市場…

共有