政府が随意契約で放出した備蓄米が10日、東北新幹線で仙台駅から東京駅まで運ばれた。宮城県内で精米したばかりのコメがいち早く届けられ、東京、上野両駅で、5キロ入り計200袋が予約客に引き渡された。
備蓄米は仙台発東京行きの「やまびこ」2本で運ばれた。このうち「やまびこ128号」は仙台駅での積み込みから約2時間後の午前10時48分に東京駅に到着。客の降車が終わると、5号車デッキにある業務用スペースから段ボール入りの備蓄米計100袋が次々とホーム上に運び出された。
生活用品大手「アイリスオーヤマ」(仙台市)が販売する2022年産「古古米」(税込み2160円)で、JR東のネット通販サイト「JRE MALL」で6日に売り出したところ、30分ほどで完売したという。
アイリスオーヤマの田中伸生執行役員は「新幹線は輸送のスピードに加え、到着後に東京駅などですぐに消費者に渡せることがメリット」と話した。