JR東京駅に到着した新幹線から、政府備蓄米が運び出された=2025年6月10日午前10時51分、東京都千代田区、恵原弘太郎撮影

 政府が随意契約で放出した備蓄米が10日、東北新幹線で仙台駅から東京駅まで運ばれた。宮城県内で精米したばかりのコメがいち早く届けられ、東京、上野両駅で、5キロ入り計200袋が予約客に引き渡された。

 備蓄米は仙台発東京行きの「やまびこ」2本で運ばれた。このうち「やまびこ128号」は仙台駅での積み込みから約2時間後の午前10時48分に東京駅に到着。客の降車が終わると、5号車デッキにある業務用スペースから段ボール入りの備蓄米計100袋が次々とホーム上に運び出された。

 生活用品大手「アイリスオーヤマ」(仙台市)が販売する2022年産「古古米」(税込み2160円)で、JR東のネット通販サイト「JRE MALL」で6日に売り出したところ、30分ほどで完売したという。

 アイリスオーヤマの田中伸生執行役員は「新幹線は輸送のスピードに加え、到着後に東京駅などですぐに消費者に渡せることがメリット」と話した。

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