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精米工場に到着したトレーラーからフォークリフトで降ろされる政府放出の備蓄米=2025年5月30日午前7時36分、長岡市与板町本与板
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 政府の備蓄米がディスカウント店「ドン・キホーテ」などを運営する会社に引き渡され、30日に新潟県長岡市の委託精米工場に運び込まれた。6月初めにも首都圏の店舗からアプリ会員限定で販売を開始し、順次全国に広げる。価格は5キロ当たり2千円前後になりそうだという。

 同社は2022年産米1万5千トンを政府から調達。第一陣の備蓄米が30日早朝、20トントレーラーに積まれて精米工場に到着すると、すぐに精米工程に回された。精米後はほかの米とブレンドのうえ、5キロ入りの販売用の袋に詰められ、首都圏の店舗に向けて次々と搬出されていった。

「いつどこで」問い合わせ相次ぐ

 同社には、個人消費者などから「いつどこで販売するのか」という問い合わせが相次いでいる。「米騒動」ぶりが過熱していることから、同社はアプリ会員限定で購入点数も制限する方針だという。

 政府は米価の高騰を受け、凶作時などを想定して貯蔵していた備蓄米を1月に活用できるようにし、競争入札で放出してきた。だが、思うように米価が下がらないことから、今月26日に小売業者との随意契約での手続きを始めていた。

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