コメの価格がまた急上昇し出した。政府は備蓄米放出によって米価を押し下げてきたが、その限界も浮き彫りになりつつある。
東京都内の米穀店に並ぶ新米の「佐賀県産コシヒカリ」は、5キロで税込み5500円だ。経営する男性は「集荷業者は目の前のコメを高値で奪い合っている。コメはあるはずなのに」と嘆く。卸売業者からの仕入れ費用はすぐに下がる気配はなく、店頭の小売価格は安くできそうにないという。
- コメ価格が急上昇、5キロ4155円に 13週ぶりの4千円台
農林水産省はスーパーでのコメの平均価格が5キロ4200円程度だった3月中旬に、備蓄米を入札によって放出し始めた。災害や凶作時にしか出さないルールを変更。農協などの集荷業者を介してスーパーなどの小売店に届けた。
だが、米価の上昇は止まらず…