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 随意契約による政府備蓄米がスーパーやコンビニの店頭に並ぶようになった。コンビニ大手で先駆けて申請に向けて動いたのがファミリーマートで、1キロ400円以下の小分けで販売すると打ち出した。細見研介社長が朝日新聞のインタビューに応じ、「何が何でもやる」と意気込んだという、その狙いを語った。

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インタビューに応じるファミリーマートの細見研介社長。「備蓄米」シールを貼ったTシャツを着て、社員を鼓舞するという=2025年6月11日、東京都港区、井東礁撮影

 ――随意契約に申請する方針は、いつ固めたのでしょうか。

 「(5月21日に小泉進次郎農林水産相が就任し)随意契約に変えると表明した時から、『行くぞ』と(決めていた)」

 ――5月27日に、コンビニ大手では先陣を切って随意契約に申請しました。

 「(コメ価格が高騰するなか)近くのコンビニで1キロの小分けにして買っていただくのがいいだろうと思い、まず提案した。コンビニ業界では、1社が提案すれば、他社も追随してくる。そうすると、全国にあるコンビニ計約5万5千店にあっという間に広がってくると考えた」

 ――ただ、「年間1万トン以上のコメを扱う小売業者」を条件とする1回目の申請は受理されませんでした。

 「コンビニは、生米でなく、おむすびや弁当が主戦場。そうした中食も含めると、(年間で)約8万トンを扱っている。そこも含めてとりあえず申請したが、だめだった」

 「ただ、熱意は通じる。今回…

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