農林水産省は30日、備蓄米放出の3回目の入札(23~25日実施)について、対象の2023年産10万191トンのうち99.97%の10万164トンが落札されたと発表した。6事業者が参加し、60キロあたりの平均落札価格は税抜きで2万302円だった。過去2回の入札よりもやや安い。最も新しい24年産を放出しない初めての入札だったことも影響したとみられる。
1回目(24年産10万トン、23年産5万トン)は約14.2万トンが落札され、60キロあたりの平均価格は2万1217円。2回目(24年産4万トン、23年産3万トン)は全量が落札されて、平均価格は2万722円だった。
落札業者名と数量は、農水省が売買契約の締結後に公表する。備蓄米放出の入札は7月まで毎月実施する予定で、今後は22年産も対象に加わる見通しだ。