石破茂首相は26日、今後市場に出回る備蓄米の価格について「諸経費を加えればもう少し高いかもしれないが、(5キロ当たり)2千円が実現する可能性は極めて高いと思う」と語った。小泉進次郎農林水産相が政府備蓄米を随意契約によって放出すると発表したことを受けて、首相官邸で記者団の取材に答えた。
首相は「政府として(5キロ2千円が)実現するようにあらゆる手立てを講じていく」とも述べた。
随意契約での備蓄米の放出は、21日に首相が小泉氏に検討を指示していた。農林水産省は26日午前、備蓄米の放出をこれまでの入札方式から随意契約へ切り替えると発表。同日から大手小売りを対象に、先着順で契約の受け付けを始めた。
首相は「消費者が米の価格状況に苦しんでいる状況に鑑みて、一日も早く対応する必要があったと、農水相が判断した」と説明。「非常にスピーディーだった。消費者の不安が払拭(ふっしょく)されることを期待している」と述べた。