【新潟】「コシヒカリの中でも南魚沼産は高価で希少」。そうアピールする南魚沼市観光協会が「南魚沼・本気(マジ)丼キャンペーン」を来年2月末まで開催中だ。「日本一のコメで本気の大盛り丼を作っていただけませんか」と協会が市内飲食店に呼びかけて2015年に始まった。南魚沼産のご飯を大盛りにした特製の丼メニューを、各店が用意するという催しだ。
10年目となる今年は新規参加4店を含む41店が参加。1千円台から2千円台の48種の丼に加えて、スキー場のレストランでも営業開始に合わせてそれぞれの「本気丼」を出すことになった。
親戚の農家が作った新米を使い、肉野菜炒めをのせたスタミナ丼を提供している「あさひ食堂」(同市六日町)の戸田博之さんは「一番おいしい時期の新米をおなかいっぱい食べてもらいたい」と話す。
隣の魚沼市では、「まんぷく魚沼定食」という催しを年内いっぱいの予定で展開中。魚沼市観光協会が主催し、市内19店が参加している。魚沼産コシヒカリの新米を炊いたご飯が無料でおかわりできる(テイクアウト商品など一部を除く)のが特徴だ。
魚沼産のおいしさを体験してもらおうと、21年に「魚沼ごちそうおにぎり」という企画を始め、15店ほどが工夫を凝らしたおにぎりを用意した。ただ、新米そのものの味を楽しみたいという客も多く、今年からご飯とおかずを別々に食べられる定食にしたという。「経費は上がっているが、それでもおいしい新米を食べてもらいたいというお店が多かった」と協会の担当者。
飲食店が参加する企画の詳細はそれぞれのホームページ(本気丼はhttps://majidon.jp/ 魚沼定食はhttps://www.iine-uonuma.jp/manpuku-uonuma/)で。