指導者時代の李鉄被告=中国のSNS「微博」より

 中国湖北省咸寧市の中級人民法院(地裁に相当)は13日、贈収賄などの罪に問われた元サッカー中国代表監督の李鉄被告(47)に、懲役20年の一審判決を出した。判決は、李被告が代表監督になるための贈賄や、代表選手選考にあたっての収賄などで計1.2億元(約25億円)の贈収賄額を認定した。

 中国サッカー代表の中心選手でイングランド・プレミアリーグでもプレーした李被告は引退後は指導者の道を歩み、2020年~21年には代表監督を務めた。だが、汚職に関わった疑いが疑いがあるとして22年から調査を受け、23年に起訴されていた。

 13日の判決は、李被告が代表監督になるために当時監督をしていたクラブなどから計300万元(6300万円)を支出させたと認定した。一方で、代表選手の選考などをめぐって5089万元(10億7千万円)を受け取ったとした。クラブ監督としても、試合の勝ち負けや選手移籍などをめぐって2675万元(5億6千万円)を受け取り、3905万元(8億2千万円)を支出させたとした。チームをわざと負けさせるといった八百長行為もあったと判断した模様だ。

10人以上有罪に、遠のくサッカー強国の夢

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