Smiley face
写真・図版
試合後、ファンの声援に応える中日のトニ・ブランコさん(左)=2012年、ナゴヤドーム、伊藤進之介撮影

 プロ野球中日などで活躍し、2009年には本塁打と打点の2冠王に輝いたトニ・ブランコさんが8日、ドミニカ共和国首都サントドミンゴでナイトクラブの屋根が崩落する事故に巻き込まれ死亡した。現地メディアによると、少なくとも79人が死亡し、大勢の負傷者がいるという。

 大リーグ機構(MLB)公式サイトによるとブランコさんは43歳。この事故ではほかに、大リーグのアストロズなどで投手として活躍したオクタビオ・ドテルさん(51)も亡くなったという。現場は有名なナイトクラブで、現地報道によると店内には事故当時、ブランコさんら元プロ野球選手や政治家らがいたという。

 現場を撮影したとされるSNS上の動画には、生演奏のステージの下で多くの客が踊るなか、突然天井が落ち、混乱する様子が映っている。

 ブランコさんは2009年に中日に加入。その年に本塁打王と打点王を獲得したほか、本拠地のナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)で、50メートルの高さにある天井スピーカーを直撃する初の「認定本塁打」を放ったことでも知られる。DeNAやオリックスでもプレーした。

共有