歴代最高のキャプテンは適応力が強みで立場に育てられた―。7月12日に地元の静岡県藤枝市であった元サッカー日本代表主将、長谷部誠さん(40)のトークイベントでは、代表主将としての覚悟や長く海外リーグで活躍できた理由などが語られた。藤枝東高時代の長谷部さんを指導した同校サッカー部元監督、服部康雄さん(68)にも、恩師の視点から聞いた。(田中美保)
20代前半で日本代表選手に選出され、ワールドカップ(W杯)では3大会連続で主将を務めた長谷部さん。トークイベントでは、高校の1学年後輩で、元Jリーガー成岡翔さん(40)から「高校時代からは想像できない」と水を向けられると、「もともと、主将タイプではなかった」と返した。
日本代表で歴代最多の81試合で主将を務めた。心がけたのは「とにかくチームファースト」だった。チームの勝利のためなら自身が試合に起用されなくても納得でき、チームメートにも厳しい言葉を向けた。「芯があれば間違いじゃない。そんなに難しいことじゃない」とさらりと言ってのけた。
成岡さんに主将としての「プ…