【遊ばない子どもたち】
「安全管理や教員の働き方改革、コロナ禍……いろんな要素があって、子どもが運動する時間は減ってきています」。千葉県内の公立小学校で、校長を長年務めた60代の男性は、そう振り返る。
校長を務めていたとき、20分ほどの休み時間に外で遊ぶ機会を増やそうとしたものの、様々な課題があったという。職員室から子どもたちが見えにくいグラウンドでは、児童だけでは自由に使わせなかった。
「けがをすると怖いので、教員がつかないといけない。ただ、休み時間は教員が準備などにあてる時間のため、立ち会えない場合、子どもは教室にいるようなルールにせざるをえなかった」
近年は、安全管理への意識が…