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ソウル西部地裁で2023年2月10日、判決後に報道陣の質問を受ける韓国の元慰安婦支援団体「正義記憶連帯」(旧挺対協)前理事長の尹美香被告=東亜日報提供

 韓国の元慰安婦の支援団体「正義記憶連帯」(正義連、旧挺対協)への寄付金を私的に流用したなどとして、業務上横領などの罪に問われていた前理事長の尹美香(ユンミヒャン)被告の上告審で、韓国の大法院(最高裁)は14日、懲役1年6カ月執行猶予3年とした二審判決を支持した。

 昨年2月の一審判決では起訴内容の多くが無罪となり、罰金1500万ウォン(約167万円)を言い渡されたが、昨年9月の二審判決では約8千万ウォン(約890万円)の横領が認定されるなど、より多くの起訴内容が有罪と判断された。

 尹被告は無罪を主張しており、大法院の判決を「不当だ」とするコメントを出した。一方、正義連は「大法院の判断を重く受け止め、責任を履行する」としたうえで、慰安婦問題の解決に邁進(まいしん)していくとの立場を表明した。

 尹被告は2020年の総選挙で国会議員に当選。21年に当時の与党だった「共に民主党」から除名されて無所属になり、今年5月に任期を終えていた。(ソウル=貝瀬秋彦)

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