日本郵便は1日、2025年の元日に全国で配達する年賀状などの年賀郵便物数(速報値)は約4億9052万枚で、前年より34%減ったと発表した。昨秋に郵便料金を大幅に上げた影響で、「年賀状じまい」が加速しているとみられる。
- 四半世紀で年賀激減、変わらない郵便局 再値上げの前にやるべきこと
年賀郵便の元日の配達数は22年に10億枚、11年に20億枚を超えていた。減り幅は過去十数年で最も大きく、わずか3年で半分以下となった。
1月1日朝、東京都心の新宿郵便局で開かれた年賀郵便配達の出発式で、日本郵政の増田寛也社長は「郵便局ネットワークは地域の役に立つ存在として、役割がますます高まっている」とあいさつ。新宿郵便局の社員に対し、「(年賀状を届ける)私たちも新年のおもてなしの心を込め、しっかり届けてきてください」と呼びかけた。