選択的夫婦別姓を導入する立憲民主党と国民民主党の各法案と、旧姓の通称使用を法制化する日本維新の会の法案に対する与党の初質疑が6日、衆院法務委員会で行われた。自民党が「旧姓使用拡大」を訴える一方、公明党は「導入推進」を明言し、与党内の立場の違いが鮮明になった。

  • 【当事者の思い】「全然平等じゃない…」

 自民の質疑に立ったのは、慎重派の山下貴司・元法相。「党の考えに一番近く、精緻(せいち)な議論もできる」(党幹部)として選ばれたという。

衆院法務委で質問に立つ自民党の山下貴司氏=2025年6月6日午前10時10分、岩下毅撮影

 山下氏は「結婚後の家族というアイデンティティーも重要だ」と述べ、親子の姓が同じ「家族姓」の重要性を強調。旧姓使用法制化で運用を拡大すべきだとの考えを示し、立憲や国民民主の導入法案では「旧姓も家族姓も使いたいというニーズに対応していない」と主張した。

 立憲案を提出した米山隆一氏…

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