力投する県千葉の加賀谷一=2025年7月12日午前10時59分、浦安、武田百花撮影

(12日、第107回全国高校野球選手権千葉大会2回戦 松戸・松戸国際・清水・沼南・沼南高柳・流山おおたかの森5―4県千葉)

 「流れを変えよう」。2点差で迎えた五回裏、県千葉のエース加賀谷一(2年)は、爽やかな表情でマウンドに立った。速いピッチで投げ始めると流れは一変。得意のストレートを中心に、三者凡退で相手打線を封じ込めた。

 3歳上の兄の影響で野球を始め、物心ついたころには、捕手の兄と兄弟バッテリーを組んでいた。中学は離れたが、兄の背中を追いかけて県千葉に入学。2年生エースとして球に磨きをかけてきた。

 4回を投げて7奪三振、1安打を許したのみだったが、チームは八回表の2死満塁のチャンスを生かせず、敗れた。「兄の代は強かったので、初戦で負けて情けない」と話し、「来年は自分が引っ張って甲子園に行きたい」と次を見据えた。=浦安

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